「あ?いい出会いないかな?。
」暇さえあればつぶやいていた10代の頃の私。
出会ったばかりの人とすぐに付き合っては別れるという事を繰り返していました。
今思えば寂しくて、一緒にいてくれる人なら誰でも良かったのかもしれません。
両親は仲が悪くて当時の家の雰囲気は最悪でした。
お互い口を聞かない父と母に、一人っ子で反抗期が10代後半になっても続いている私。
家にいても良い事なんてひとつもなかった。
だから毎日外へ出ては誰かと出会い、遊んでいました。
一樹との出会いは19歳のクリスマス直前。
一人でマックにいた私に、隣の席で同じく一人でいた一樹が話しかけてきたのです。
「クリスマス前にお互い一人マックなんて悲しいね?。
」そう言って私の前へ移動してきました。
「ねー何て名前?」一樹は絵に描いたようなチャラ男でした。
茶髪をハードワックスでガチガチに逆立て、私の嫌いな日焼け・カラコン・細眉の三点セット。
「勝手に座んないでくれる?」そう言ってもヘラヘラ笑うだけ。
(こいつのせいで私が店を出るなんてむかつく。
)私は完全無視して携帯をいじっていました。
その時携帯が鳴り、画面を見ると母親の名前が。
電話に出ると母親は「お父さんと離婚する事にしたから。
」と言い、私は黙って切りました。
電話を片手に持ったまま、気付くと私の目から涙がこぼれていました。
仲の悪い両親、嫌ならさっさと別れちゃえばいいのにっていつも思ってた。
だけど・・・そのまま私は声を出さずに泣き続けました。
一樹はとっくにハンバーガーもポテトもシェイクも無くなっていたけど、そのままずっと私の前に座っていました。
閉店まで、ずっと。
何も聞かずに。
驚く事に一樹と私はその後付き合い始めました。
おまけに長くても一ヶ月ぐらいしか彼氏と続かなかった私が、もう4年も続いているのです。
出会いはナンパ。
だけど私にとってあの出会いは、サンタさんからの一足早い最高のプレゼントだったのです。

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